2013年12月03日 18:43

視界の端の方に何やら黒い塊がパッとうつった。来た。距離は40m位だがそれ以上の所は私の位置から見えない。一番撃ちにくい所に来たが幅2m位の沢の中に一回足を着けただけですぐ笹薮の中へ入った。時間にすると2・3秒だと思う。まるでロケットやな。笹薮の中を黒いシルエットがまるで忍者の様に進んでいく。足だけははっきり見えているし猪だと確認はしているのですぐさま見えてる足の上30cmのところに3発撃ち込んだ。すぐに見えなくなったがトータルで7・8秒か。行ってしもたなー。勢子に状況を連絡してすぐに通った所に行ってみると血も何も落ちていない。但しこれはよくある事でそのまま跡をつけてみると数十m先から血が雪の中に落ちている。(銃猟初心者の方はそこに血が落ちてなくても必ず数十mは跡をつけないと失中かどうか解らないですよ)やっぱり弾は入っているが何処に入ったのだろう。ちょっとつけると木の枝にすれた血がついていてやや黒みがかっている。ははーん、腹に入ったな。続く・・・

2013年12月05日 19:09

それからが大変。待場を全員下ろし、二手に分けてそれぞれ手負いの猪の先回りをして貰う。私の方は山裾を東の方に向かっているのでどんどん跡をつける。先回りしている人はそれぞれ向かっている。途中猪が休んでいるところが二箇所見つかった。大量の出血がその場所には有るがまだ先に行っている。いくつも谷を超えて私の方も辛くなってきた。ちょっとでも早く猪を止めてやらないと苦しんでいる。早く楽にさせてやりたい。最初撃ったところから1km位進んだだろうか。私の進行方向でパーンと一発鳴った。父が止めたとの事。急いで行くとそこには小ぶりでは有るが良い猪が横たわっていた。すぐさま着弾した所をみると腹に二発入っていた。私はやれやれと思いその猪に*ごめんな、苦しかったやろ*と言ったのだった。父が私の姿を見て*お前、何じゃいや?*と言ったので*何が?*と聞くと*全身ずぶ濡れやないか。鼻水が垂れとるし*気がつくと私は10cm位の鼻水を垂らしていたのだった。雪の中を来たからなー。だらーん。続く・・・

神戸ルミナリエ開催中2013年12月06日 14:23

5日、阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂と街の復興を願い、95年から開催されている「神戸ルミナリエ」が始まった。今年で19回目を迎えた神戸ルミナリエの今年のテーマは「光の記憶」で、色とりどりの20万個の電球には復興への希望が込められていて16日までの12日間、開催される。 期間中の来場者はなんと400万人と云われている。毎年この期間に開催されるので是非神戸にいらして下さい。その時は私がご案内しますので。

最終2013年12月08日 18:59

私の撃った分は鼻水を垂らしながらも獲る事が出来た。一方、もう一つの先回り分は最初撃った所からだと約3km先の山裾で丹波のお庭番さんが止めてきた。こいつは大きい親で17.8貫は有る。車で思いっきり飛ばし先回りをして止めたもの。山を知らないとこんな芸当は出来ない。大物猟にしても鳥猟にしても狩りをする山野をよく知らないと猟果には繋がらない。車ばかり使ってないで山を歩けと云う事だ。合計3頭獲る事が出来たがお庭番さんの顔が何かおかしい。*どうしたん?*と聞くと*親父(私の父)がようやったと褒めてくれるんかと思ったら3寸(約10cm)銃が遅れとると言いやがった。頭にくるわー*としょげている。父は*お庭番やから言うたんや。下手くそな猟師やったら何処に当たっていてもようやったのうと言うわいや*と言った。この猪は半矢になった上かなりの距離を来ている。止めた辺りではゆっくり来ているはずなのだ。ゆっくり来ているドラム缶の様な猪を撃つのだったら本当の急所をピンポイントで撃たないと上手とは言えない。こんな大きさの猪でも急所はごくわずかの大きさである。父にしたらお庭番さん位ならもっと良い所を撃てと言いたかったのであろう。何処を撃っても獲れれば良いと云うレベルの猟師では無いからだ。そんなこんなで大変な一日で有りました。その夜、ボヤキに丹波のお庭番さんは自宅に来てへべれけになったのは言うまでも有りません。

判決2013年12月09日 19:14

沢山の方々からご心配を頂いていた半年後の検査結果は全て異常なしでした。ブログ上で失礼とは思いますがあらためて御礼申し上げます。今度は一年後で良いそうです。結果を聞く前は裁判の判決を聞くような気分でしたよ。判決も聞いたことないけど。