④ ― 2012年05月22日 22:18
死ぬかと思った。銃を持って5年位経った時の事。20貫位の猪が寝ている山をやる事になった。その頃、私はかま勢子から勢子になり、勢子も卒業して待ち場につくようになっていた。さて、M氏の勢子で犬を放犬して5分後。何時ものようにあかが、きり鳴きを始めて他の犬も集結し追い鳴きが始まった。私の居る方向とは逆の故A氏が居る方向に行っているようだ。途中犬が二手に分かれたのでM氏は一方の犬の鳴き声のする方に行ってしまった。もう一方は故A氏の所を通過したが銃が鳴らない。そのまま行き過ぎたがまた故A氏の所を通って寝屋に逆戻りしてしまった。寝屋でメリーが鳴いている。勢子で有るM氏が本来傍に行くのだが他の方に走っているので居ない。私は父に寝屋に行く事を無線で伝え、走る準備をした。まず帽子を後ろ向けに被り直し、銃のスリングを異常が無いか確認すると寝屋に向かって一直線に走った。当然、道など有る訳もなく柴の中を走る。もう30m位かと思ってからはそっと忍び寄る。あと数mと思って柴の中から前方を見ると猪が首から先だけ柴から出して犬の方を見ている。すかさず小耳を狙い発射。発射の瞬間、斜め前からなので角度が悪いと思ったのだがその事がこの後起きる大変な事に繋がるとは思わなかった・・・・。続く
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