自分の事① ― 2012年05月02日 22:18
猟師だった祖父、現役猟師である父の事を書きましたので今度は自分の事を書きますね。私の猟歴は中学生の時から始まります。いつの間にか父達と共に猟に行くようになりました。亡くなった母はグレさせない為に父は私を山に連れて行ったのだと生前よく言ってました。はたしてそうなのか父に聞いた事がないので本当の事は不明です。猟期中、学校の休みの日はずっと猟に行っていました。当然銃は持てないのでもっぱらかま勢子として父について回っていました。夜明けとともに家を出て猪の跡を探し、寝ている所を特定する見切りと云う作業をする為です。足跡が見つかればそれが何日前なのか昨夜なら何時頃の跡なのか、行っている方向は?大きさは?何頭か?雌雄どちらなのか?等、足跡から読み取る情報は多いのですがこれは経験を積まないと難しいのです。最後は猪がどの山の何処に寝ているかを特定してから昼食となります。遅い日は午後3時頃になる事も有ります。食事を終えるとすぐに本番ですね。私達の猟は犬を使った所謂巻狩りなので猪の逃走するであろう所にそれぞれが待ち受け(待ちと云う)そこへ犬で追い込み、来た猪を射手が撃ち獲ります。かま勢子の私は当時12匹の犬をリードで繋ぎ、前に6匹、リードを股に通して後ろに6匹と云う風にして山の頂上まで登っていました。射手が待ち場に着いた頃、犬を放犬します。もともと小さく寝ている所を特定しているので勝負は早いです。放犬後5分で勝負がつく事もあります。そんな事をしながら学生時代は過ごしました。銃が持てる年になって銃の所持をして本格的に猟を始めるようになりましたがそれから30年以上経ち、今思い出すといろんな事がありました。続く・・・。
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