間に合ったー ― 2010年11月10日 08:49

猟期を前に鳥獣慰霊祭が6日行われました。昨年は帰国?が間に合わず一人だけで慰霊碑をお参りしてきましたが、今回は間に合いました。この慰霊祭は私にとって心の洗礼をする良い機会です。過去数百と云う鳥獣の命を奪ってきた訳ですから。その中には、自分が猟に行きたくて行った事も当然あるのですがそうではなく有害鳥獣駆除と云って農業をされている人達からの要請で行きたくはなかったけど行かざるを得ない場合も多く有りました。そう、駆除と云えば私が猟を始めた頃の事。ある集落から野猿が出たので直ぐに来て欲しいと要請が有り、行ってみると村はずれの一軒の古い民家からおばあさんが出てきて、*猟師さんですね?*はい、連絡があったので飛んできました。*猿が出てきて、畑に作っているとうもろこしを全部食べられました。50匹位の群れが出てきました。来週、孫の所へ送ってやろうと思ってたのに。とうもろこしは全滅して送ってやれなくなりました。*そういうやりとりの後、その腰の曲がったおそらく90歳位であろうおばあさんは私に向かって静かに両手を合わせ(仏壇を拝むように)*猟師さん、猿も生きて行く為に作物を取るのは解るけれども、このばあさんが暑い中、孫の為に一生懸命心を込めて作った作物をわずか30分位で全滅させられ、自分にはどうする事も出来ず、荒らされた畑を見て呆然としています。情けないやら、腹立たしいやら、悔しいやらで何とか助けて下さい。あなた方にお願いするしか術がありません*泣きながら懇願されました。昨今、駆除に対しては色々と問題視されていますが、私が積極的に駆除に参加しようと思った原点の出来事でした。その後色んな策の御蔭で野猿は減少し、野猿そのものの被害は減少しています。・・・安らかに眠れ、丹波の鳥獣・・・
最近のコメント